バイト師匠の日記

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ゴルフを始めて人生が変わった女性の話

先日、女性経営者Sさんから聞いた話がおもしろく参考になったので記録しておきます。

Sさんは求人広告代理店の社長です。

とても人当たりが良く、誰とでも気さくに話します。人見知りの私も自然に会話ができたのでコミュ力はめちゃ高いです。年齢は40代半ばで社員はおらず一人で運営しています。もともとは会社員でしたが独立してもう10年以上になるらしいです。

 

話をしていてとても楽しい方なんですが、経営論や仕事術、ビジョンなどはあまり意識されている感じがせず、経営者という雰囲気はしませんでした。でも取引先企業は多く、経営も安定しています。

不思議に思ってSさんにこんな質問をしてみました。

私「営業活動はどのようにされているんですか?」
S「私、全然してないんです」
私「え?そうなんですか?じゃあどうやって顧客を作っているんですか?」
S「みんなゴルフ仲間なんですよ」
私「!?!?」

驚きました。Sさんのお客さんはみんなゴルフ仲間らしいんです。

実はSさんは会社を辞めたタイミングで昔からやりたかったゴルフを始めたそうなんです。でゴルフ練習場やゴルフ場でたくさんの友達ができたと。

で友達と一緒にゴルフを回ったり、食事をしたりとゴルフのコミュニティが広がっていきました。そのコミュニティにはいろんな人がいるんですが、その中には経営者も多くいて、その会社の求人をSさんが任されるようになったらしいです。 

 

確かにゴルフは経営者が多そうなイメージがありますが、経営者と友達になってお客さんにするという発想はありませんでした。でもSさんはそんなつもりは一切なく単純にゴルフが好きだっただけらしいです。

 

出会いが友達としてのスタートなので、売り手と買い手の関係性ではありません。社長の友達なので競合が営業に来てもこのつながりを突破するのは不可能です。なのでお客さんは長年ずっと変わらずに担当しているから業績も安定しているんですね。

 

一般的な営業スタイルとは逆のアプローチだったので目から鱗でした。普通は企業に電話をして、採用担当とアポイントを取って、ヒアリングして、プレゼンして、見積もりを出して、決済が下りて、受注するという流れです。そもそも社長と接点をもてない場合も多いです。でも決裁者の社長とつながることができれば、ショートカットでき尚且つ強りつながりも持てます。

これは他にも応用できる考え方だと思います。