会社・組織で全体最適を上手く運営する方法
「頭がいい」の定義には「勉強ができる」「頭の回転が速い」「知識が豊富」などいろいろありますよね。
私の頭がいいの定義は「視点が高い」です。
よくよく考えると自分が凄いなぁと思う人はすべて視点が高い人たちでした。
ブロガーのちきりんさん、キングコング西野さん、コルクの佐渡島さんは自分の常識を壊してくれるのでいつも刺激をもらっています。
この視点は学校や仕事で教えてもらうことはありません。
だから、東大生でも視点の低い人はいますし、優秀なビジネスマンでも視点の低いひとはいます。
一流のサッカー選手は技術だけでなく、視点が高さも重要だと言います。ボールを追いかけるだけではなくて、鳥の目線でサッカーフィールドを上から見下ろす視点を持っています。全体を把握しているので自分がシュートを打つよりパスを出してチームメイトにシュートを打ってもらう方が得点が入る可能性が高いということがわかります。
いわゆる全体最適ってやつですね。
この全体最適はみんな知っていて当たり前すぎる言葉なんですが、これ結構奥が深いっす。
なぜなら全体最適は矛盾が生じるからです。
例えば、あなたは営業で月の予算を達成したとします。しかし会社全体としてはまだ達成していません。あなたはまだまだ売上見込みがあります。でも今月売上てしまうと来月の見込みは全て無くなってしまうので来月は達成できないでしょう。
この時あなたはどちらの行動をしますか?
1:会社のために今月に売り上げる。 ⇒ 来月個人は未達成になる。
2:自分のために今月に売り上げない。⇒ 2ヵ月連続達成できる。
全体最適なら1なんです。でも全体最適を選択すると個人の評価は下がってしまうんです。
ここに全体最適の難しさがあります。
全体最適を行うと部分で矛盾がでてくるんですね。
これって良くあるんですよ。
・会社の理念と現場の現実のギャップ
・会社の利益と個人の売上達成
・顧客志向と生産性
仕事をしているとこういった矛盾に悩まされることが多くあります。
この全体最適を組織で上手く運営する方法は2つあります。
組織のリーダーが全体最適の旗をふり明確に宣言する。
現場の人間が安心して全体最適の行動ができるように、マインドセットしていくことです。そして、それによるトラブルを洗い出し、改善する仕組みをつくることです。
全体の定義を組織の全員が共通認識を持つ。
人は自分の目線でしか判断できません。だからチームのリーダーはチームが全体になってしまいます。それでは会社全体が上手く機能しません。だからどこまでの全体かを定義し組織全員が理解しておくことが重要です。