「車輪の再発明」を防ぐには?
「車輪の再発明」という言葉は知っていますか?
「既にある技術や解決法があるにもかかわらず、同様のものを再び一から作ること」という意味になります。
付加価値がないものに労力をかけるのはもったいないということですね。
この言葉はシステムエンジニアやプログラマーなどのIT業界の中で使われることが多いようです。テクノロジーの進化は過去の技術の実績がベースになっています。今の技術を一切使わずに「パソコン」を作り上げたら間違いなく天才ですが、その努力は無駄になってしまいます。
これはIT業界だけでなく、全ての業界でも同じことが言えると思います。
特にクリエイターの方は全てを一から自分で作りたいと考えるのでその傾向が強いと思います。一から創造すること自体は素晴らしい事ですが、せっかく自分で考えてアウトプットした結果、すでに先人が同じことをやっていたとなると全てが無駄に終わってしまいます。
では「車輪の再発明」を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
「最新のトレンドの把握」「歴史を学ぶ」「競合の調査」の3点を注力することで防げます。
1.最新のトレンドを把握する
業界は問わずに、世の中で流行っていることや新しいテクノロジーなどの情報収集を行うことが大事です。最新のトレンドを理解することは最先端の技術やマーケットの動きをつかむことができます。テクノロジーの進化にともない経済が発展していくので、一見関係のなさそうな出来事も実はテクノロジーの文脈でいうと繋がっていることは多くあります。
2.歴史を学ぶ
学校での勉強はまさに「車輪の再発明」を防ぐことに繋がります。先人が発明した数学の公式を学ぶことで、公式を発明するという無駄な労力が必要なくなります。歴史や地理、物理、国語なども過去の発明の集約したものになります。そう考えると、ビジネスの現場でも過去の歴史を学ぶことは重要だと感じるんじゃないかと思います。
3.競合を調査する
自分の業界の競合の動向を調べることも重要です。会議で考え抜いたアイデアが競合で過去に実施されている場合は効果は低くなるのは当然です。これは企業も個人も同じなので自分のライバルの事を調べた上で戦略を考えていかなければいけません。
せっかくのアイデアや成果物が無駄にならないように、激動の世の中にアンテナを張って進んでいきましょう。