バイト師匠の日記

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【採用担当者向け】アピールポイントを把握するための3C分析 

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応募が来なくて困っている企業の傾向の一つとして自社のアピールポイントを正しく理解していないことがあげられます。

例えば、A社のアピールポイントは「高待遇」です。A社は利益を社員にしっかりと還元しており月給は30万円で設定しているからです。しかし、ライバル会社B社、C社の月給も30万円でした。この場合、残念ながら給与はアピールポイントになりません。これは給与というわかりやすい例ですが、実際に自社のアピールポイントだと思っていることが実はそうじゃなかったというケースはとても多いです。

 

なぜ、このようなことが起きるのかというと「自社」の事しか考えていないからです。アピールポイントで大事なことは、自社、応募者、競合のことも考えないといけません。

 そこで、市場分析やマーケティングで使われている「3C分析」を利用して考えていきます。

3C分析はCustomer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの頭文字をとっています。

求人のアピールポイントの3Cでは①求職者、②競合、③自社 となります。

 では順番に見ていきましょう。

①求職者の分析

採用ターゲットはどんなニーズを持っているかを把握します。自社の社員にアンケートをとったりして情報を集めます。注意点としては、世代や業種、職種により結果が変わってくるので採用ターゲットに近い人の情報収集をこころがけてください。

<例>

・週に2日は休みたい

・給与は30万円以上ほしい

・共働きだから転勤無しが良い

・残業代いらないので残業はしたくない

・寮があると嬉しい

②競合の分析

競合の強みや弱みを理解します。競合の弱みが自社の強みならアピールポイントになります、逆に、競合の強みが自社の弱みであればウィークポイントです。競合の情報を入手することは難しいですが、転職サイトや競合のHPなどで調べることもできます。

<例>

・B社は最近若手採用に成功しているが、週休2日制にしたことが要因らしい。

・C社は給与は良いが、残業も多い。

・C社は大手で全国に転勤の可能性がある

・業界の給与相場は月給30万円くらい

・寮完備している会社はない

 

 ③自社

最後に①と②を照らし合わせた上で自社の強みと弱みを把握し、自社の強みをアピールポイントにしていきます。

<例>

・寮完備にニーズがあり、なおかつ当社しか対応していないので強みだ

・給与は業界水準と同レベルなのでアピールとしては弱い

 しかし、残業が多い業界の中で当社は残業が少ないことは強みだ

・現在、隔週休二日制なので他社と比べて弱みだ

・地域密着の企業だから転勤は無いことも強みだ

 

このように、3C分析を使用することによって、より求職者から選ばれやすくなってきます。手間はかかりますが、採用に困る前にぜひ実践してみてください。