【お仕事探訪】ライザップグループのビジネスモデル －三日坊主市場の開拓－
先日のカンブリア宮殿にライザップが取り上げられていました。内容がとても面白かったのでまとめておきます。
ライザップといえばダイエットのビフォーアフターのＣＭが話題になりましたよね。また「結果にコミットする」というキャッチフレーズも秀逸でした。2ヶ月で30万円の費用がかかるにもかかわらず現在会員数は10万人にのぼります。
そんな勢いのあるライザップですが現在はダイエットのほかに英会話、ゴルフスクールの事業も行っています。全く関連性のないように見えますが、実はこれら全て続かずに止めてしまう「三日坊主市場」なんです。
自分にストイックで計画とおりに実行できる人間は本当に一握りで、大半の人は大変なことから逃げてしまいます。ダイエットを決意しても食べ物の誘惑に負けてしまったり、英会話の授業料を払ったにも関わらず行かなくなったりしてしまいます。
そういった「三日坊主市場」に対してライザップが提供しているのは「大変をサポート」することです。
ライザップのサービスで重要なことはトレーナーとお客さんの人間関係です。どんなに豪華な設備やシステムを導入してもトレーナーとの人間関係が構築していないと成り立ちません。もしお客様が挫折してやる気が無くなってしまったら、全てトレーナーの責任となります。番組ではトレーナーを「挫折させないプロ」といっていました。お客様との本気のつながりが無ければできないサービスですね。
テクノロジーの進化で人の仕事はＡＩや機械に置き換わっていきますが、このビジネスモデルは時代が変わっても不変じゃないかと思います。
また、サービスの本質が「大変をサポートする人」にあるので、個人やフリーランスの方にも参考なるはずです。
こんな仕事もニーズあるんじゃないでしょうか。
・採用コンサル・・・「1ヶ月間で5名採用をコミット」
・社員教育・・・「残業時間削減をコミット」
・家庭教師・・・「3ヶ月で数学の偏差値を60にコミット」
・ブロガー・・・「3ヶ月で月間アクセス1万をコミット」
・副業・・・「月5万円の収入をコミット」
例えば、家庭教師であれば勉強指導はもちろんですが、日々の睡眠時間や食事もチェックして生活リズムを整えたり、勉強の悩み相談を聞いたり、生徒との人間関係もしっかり築きます。またモチベーションが落ちないように工夫したりして徹底的に本気で向き合います。
大事なことは「本気でお客様とつながること」なので、他が簡単に真似ができません。そこに活路があるように思います。皆さんも身近な三日坊主を探してみてはいかがでしょうか。そこにビジネスの種があるかもしれません。
RIZAP株式会社
