バイト師匠の日記

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佐藤航陽さんのビジネス書「お金2.0」から考える会社や転職のこと

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タップスの佐藤航陽さんのビジネス書「お金2.0」が面白すぎました。

全章どころか全ページ面白いです。読んでない方はお勧めします。

佐藤さんは本の中でこう言っています。

経済システムは、大前提として自己発展的に拡大していくような仕組みである必要があります。誰か特定の人が必死に動き回っていないと崩壊するような仕組みでは長くは続きません。

確かに、個人に依存しすぎている組織や会社はうまくいってない場合が多いです。

で、この継続的かつ自動的に発展していく経済システムには共有の要素が5つあると提唱しています。

  1. 報酬が明確である(インセンティブ
  2. 時間によって変化する(リアルタイム)
  3. 運と実力の両方の要素がある(不確実性)
  4. 秩序の可視化(ヒエラルキー
  5. 参加者が交流する場がある(コミュニケーション)

例えばフェイスブックをこれに当てはめるとこうなります。

  1. インセンティブ・・・「いいね」ボタンが承認欲求を満たす
  2. リアルタイム・・・日々新しい投稿が更新される
  3. 不確実性・・・渾身の記事に「いいね」が少なかったり、何気ない投稿が一気に拡散されたりする。
  4. ヒエラルキー・・・友達の数や「いいね」の数
  5. コミュニケーション・・・コメントを通じて意見を交わします

ツイッターやインスタグラムも同じく当てはまりますよね。

生産活動をうまく回す仕組み = 経済システム なので

佐藤さんはこの5つの要素は会社や学校、サービスなど身の回りにあるものにも当てはまるといいます。

 

では、この5つの要素をブラック企業ホワイト企業に当てはめてみます。自分の会社と比較してみましょう。

ブラック企業の場合>

  1. インセンティブ・・・給与が低く、サービス残業が多い。社会的に評価されない。
  2. リアルタイム・・・変化が無く毎日が同じことの繰り返し。
  3. 不確実性・・・将来性の無い業界。
  4. ヒエラルキー・・・努力しても給与や待遇が変わらない。
  5. コミュニケーション・・・上司が部下の意見に聞く耳をもたない。上司の愚痴ばかりの飲み会。

ホワイト企業の場合>

  1. インセンティブ・・・自分の仕事を人に伝えたい。お客様から感謝される。成果に対して報酬をもらえる。
  2. リアルタイム・・・市場の変化にワクワクしながら自分も成長している。
  3. 不確実性・・・提供するサービスの反応が読めないドキドキ感。
  4. ヒエラルキー・・・平等な評価制度。評価軸が多くある。得意分野を活かして成果を出す。
  5. コミュニケーション・・・社員の意思で参加できるチームイベント。SNSを利用したグループコミュニティ。率先して行きたくなる食事会。

 

転職を考えている方は、今の会社にどの要素が足りないと感じているのか、

そして新しい会社を探すときにこの要素が満たされているのかをチェックしたほうが良いです。給与や待遇だけではわからないので応募や面接時にしっかり質問しましょう。