夢をバカにされてブチ切れた人の話
先日参加した飲み会でA君がブチ切れた。
ことの発端は、飲み会でA君が起業を考えていると言い出したことから始まった。A君は自分がやりたいビジネスプランをこう語った。
「音楽好きが集まるプラットフォームを作りたい。好きなアーティストや好きな楽曲など共通のファン同士のコミュニケーションがとれる新しいサービスなんだ。」
みんなは彼の夢をバカにして笑った。これでもかというほどみんなにバカにされた。
そしてA君はブチ切れた。
ざっくりいうとそんな流れだった。まぁどこにでもある話ではあるのだけれど、それぞれの視点から考えてみるとまた違った景色が見えてくるから感慨深い。
A君の視点
「起業する」という自分の夢をみんなに聞いたもらいたい。そして応援してもらいたい。そう思っていたが、現実は180度違った。計画の稚拙さを指摘され、ビジョンの矛盾点を突っ込まれ、実現不可能な理由を無限に浴びせられた。自分たちは挑戦してもいない外野のくせに、挑戦者の上げ足を取って偉そうに批評する奴らはクソ野郎だ。お前たちには一生分かるわけがない。
みんなの視点
A君は考えが浅すぎる。自分の実力と理想のギャップがありすぎて現実が見えていない。夢を語るのは自由だけど抽象的過ぎて話にならない。もっとビジネスに関しても勉強したほうがいいし、そもそもそんなビジネスプランなんか誰でも考えているし、すでに似たようなサービスはある。起業はそんあ甘いもんじゃないよ。
対立やもめごとが起こる時は大抵どちらにも言い分があるモノです。今回のブチ切れ事件もこのようなことをお互いが考えていたんだと思います。
起こった出来事を元に戻すことはできませんが、次に活かすことはできます。そこでそれぞれの改善点を考えてみました。
A君の改善点
・起業の相談をしたいなら起業の経験者にする
・指摘されてイラつくのは自信がない証拠
・目標の解像度を上げること
・行動で示すこと
みんなの改善点
・指摘はOKだけどバカにするのはダメ
・評論家にならない
・挑戦者を応援しよう
こんなところだろうか。個人的にはA君には頑張ってもらいたい。確かに今の状況は穴だらけで突っ込みどころしかない。でもそれでもいいと思う。
A君のダメなのは行動していないことだ。行動してないのは何もしてないのと同じだからだ。頑張れよー!