バイト師匠の日記

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出世したくない社員の本音とは

社会人生活を行う上で会社員が目指すのは出世です。正確に言うと出世は会社からのミッションです。そこに個人の意思は関係なく出世を目指さなくてはいけません。いわば会社主催の出世レースに参加している状態です。このレースでの勝者だけが昇格できるのですね。

 

昇格すると役職が与えられます。係長、課長、リーダー、マネージャーなど呼び名は会社ごとに違います。収入も上がりますし、仕事の規模も大きくなるのでキャリアアップにつながります。

 

そんな出世ですが、最近は出世したくないという若者が増えています。これはメリットよりもデメリットが上回っているからです。

 

・上司が楽しそうに働いていない。
・労働時間が増える。
・収入があまり変わらない。
・責任を負いたくない。

 

このように、「出世できるのにしたくない」は理解できます。一方で「出世できない」人がいるのも事実です。

 

別の角度から出世を考えてみます。

 

会社のポジションには限りがあります。会社組織は社長を頂点としたピラミッド型だからです。どんなに頑張っても仕組み上一部の人しか昇格できないのです。そして、絶対評価ではなく、相対評価で決まります。99点の実績を出したとしても100点の人がいれば昇格できないということは現実に起こります。ただ、相対評価は逆もあって70点でも周りが50点だったら昇格できるというケースも稀にあります。

 

また、絶対評価でも相対評価にも達していない社員もいます。というかその方が多数派です。この普通な人たちは「自分は出世できない」と客観的に理解しています。どんなに頑張ってもエース社員には勝てませんし、毎年入ってくる新人にも脅威を感じています。でも会社は出世レースから退場させてくれません。

 

この理不尽なレースを続けていけば精神は崩壊します。理想と現実の差が縮まらない苦痛から逃れるためにこう考えるようになります。

 

「出世なんか興味がない」

 

そう思わないと心の安定を保てません。

 

冒頭で書いた「出世したくない」という思いの裏側には出世したくてもできない人の心の叫びの表れでもあるのですね。

何か暗い話になってしまいましたね。。。

 

最後に出世したい人への前向きなアドバイスをして帳尻を合わせますw

 

会社の役職は相対評価で決まるので一般人は競争率が高い企業に行くことは勧めません。東大のビリより地元大学のトップの方が優位なポジションをとれるのと同じです。自分を高く評価してもらえる場所を選びましょう。

 

そして老舗企業よりもベンチャー企業がいいです。老舗企業は安定のイメージがありますが、上が詰まっているので能力があっても出世できません。一方でベンチャー企業は不安定ですが、新しいサービスでライバルが少ないのでハマれば一気に出世できます。

 

努力しても報われないのはもしかすると、環境の問題なのかもしれませんね。一度自分を俯瞰して考えてみても良いかもです。