バイト師匠の日記

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暴力教師と暴力生徒を減らすための評価システム

先日の町田総合高校での教師の体罰が話題になっていますね。いろんな人の意見やテレビのコメンテーターの意見を聞いていましたが、やっぱり動画や報道に流されて感情的だなぁと感じたので私の意見を書いておきたいと思います。教育現場を分かっていないので非現実的で稚拙なモノかもしれませんが何かの参考になれば嬉しいです。

 

事件のおさらい

男子高校生が男性教師(50代)に平手打ちをして引きずり回している20秒ほどの動画がSNSで拡散されました。その後、教師は生徒と両親に謝罪しました。昨年からさまざまな暴力問題が社会問題になっているということもあり、先生への批判が集中しました。
しかし、その後に暴力にいたる前の口論している部分も含んだ1分30秒のノーカット動画が明るみになりました。その動画では生徒が先生に対して「お前」「バカ」「病気だろ」「小さい脳で考えろ」など教師を挑発していたことが分かりました。すると一転して生徒への批判が加速し名前などの個人情報まで晒される事態となりました。

テレビの役割

暴力事件でいつも思うのですが、「暴力は悪い」というのは幼児でも知っている当たり前のことです。そんなことをコメンテーターが言っても何の役にも立ちません。なぜ暴力が発生するのか?この問題を解決するにはどうしたらいいのか?を伝えてることがテレビの役割だと思います。
まぁ私がワイドショーを見ないのはターゲットではないのかもしれませんが、せっかくなら役に立つことを報道してもらいたいと願います。

善悪の判断

今回の暴力事件で興味深かったのは、悪者とされた先生が被害者になり、被害者の生徒が悪者になったことです。
人は目で見たモノでしか判断ができない生き物だと痛感しました。
たった20秒の動画でその人を悪人と決めつけて、1分半の動画でやっぱり悪人じゃないと決めつけてしまいます。今回のフルバージョンの動画で考えが180度変わった人は注意した方がいいです。
良く考えてください。50年間生きてきた人をたった1分半の動画で判断できるわけがありません。もしかしたら、先生が日常的に生徒に暴力をしていて、その証拠を抑える為に今回の動画を撮影したかもしれません。そしたらまた先生を責めるんですか?
つまり、他人の人間性の善悪を判断するなんてナンセンスだということです。責めるべきは「人間性」ではなく「行為」です。結構ここがごっちゃになってしまうケースは良くあります。感情的になってしまうと特にそうなってしまうので注意が必要です。

問題の本質

今回の事件の問題点は、「暴力」です。ここが大前提です。生徒にどんな事を言われようが生徒への「暴力」はダメです。逆も同じで、先生からどんなに怒られたとしても先生への「暴力」はダメなんです。

この大前提を元に今後暴力が起こらない為に大切なことを考えてみました。

サービス業としての意識

例えば学習塾の生徒が塾の先生に因縁をつけても塾の先生は「暴力」を使いません。それはビジネスだからです。居酒屋の酔っぱらい客に絡まれても言い返さない店員さんも同じです。
でも学校は性質上、サービスを提供する側とされる側の意識が弱いです。塾は生徒も先生も金銭授受の感覚がありますが、学校は感じにくいです。
先生は自分のサービスに対して子供からお金をもらっている感覚を感じにくいですし、生徒も先生にお金を払ってサービスを受けるという感覚を感じいにくいです。
この無料の感覚が双方の感覚を狂わせているんじゃないかと思っています。事実、学校の先生よりも塾の先生の方が授業が面白いですし、塾の生徒方が積極的に学ぼうとする意識が高いです。

評価システム

しかし現実的に学校でビジネスの感覚を感じさせることは簡単ではありません。そこでお金ではなく、先生と生徒の評価制度を導入したらいいんじゃないかと思います。

生徒の評価

生徒の評価ですが、今の評価は成績がメインです。そこに学校生活における態度や振る舞いなど勉強以外のことをクラス仲間や先生から評価してもらいます。そして学業態度の悪い生徒は最悪退学にします。安全地帯から石を投げることは簡単ですが、自分に石が当たるリスクがあることを理解している人は相応の対応をするものです。

先生の評価

一方先生は、今まは生徒を評価する方の立場だったので、評価を受けることはありませんでした。この構造が横柄な態度の先生や上から目線などの態度を作り出す原因になっています。だから先生が生徒に評価される仕組みを取り入れることが重要です。これにより塾の先生のように学校先生の授業の質が上がります。また、先生に不満を持っている生徒のモヤモヤした気持ちも消化できます。

そしてこれらの評価をする上で、全教室にはカメラ設置を義務付けた方がいいです。これは生徒も先生も安心した空間を確保する為に大事なことです。

現場からは以上です。