車の価値を考えてみよう
若者の車離れといわれるようになってずいぶん経ちます。日本ではハイブリッド車に移行していますが、自動車業界はいま過渡期の状況です。将来の主導権を握ろうと自動車企業はもちろん、IT企業も参画を表明しています。
自動車は時代とともに提供している価値が変わっています。この価値を理解しておく必要があります。
車を移動する価値としてしか認識していないのは視野が狭すぎます。思考の練習として車の提供している価値を考えてみましょう。
ステータスの価値
フェラーリを買うのはもはや移動手段としてではなく、成功者としてのステータスです。ロレックスやダイヤモンドと同じ価値になります。ただ最近はステータスとしての価値は昔ほど大きくないように思います。
ストレス解消の価値
海や山など自然の中を颯爽とドライブすると気分が晴れます。日常のストレスをドライブすることで発散する人も多いです。
家族コミュニケーションの価値
家ではスマホやゲームなど家族おのおのが自由に過ごしていて、会話がないという家庭もあります。でも家族で車で旅行すると密室の狭い空間にいるので自然と会話が広がります。車が家族のコミュニケーションの手助けになっています。
カラオケの価値
あと家で大きな声で歌うと近所迷惑ですが、車内なら大きな声で歌っても誰にも迷惑をかけません。運転しながら歌っている人を良く見ますが、あれは動くカラオケボックスとも言えます。
オフィスの価値
車営業をしている人は、アポ先までの移動手段だけではありません。停車して電話をしたり、パソコン作業をしたりします。そう考えると車は走るオフィスです。
ほかにも、車中泊すればホテルになりますし、移動販売すれば店舗にもなります。人によっていろいろな使い方があるはずです。
さらにこれから自動運転や人口知能が搭載されてくるとさらに価値は広がります。もっというと、IT企業は車にテクノロジーを追加するという考え方ではなく、パソコンを走らせるという逆の発想です。
そうなるともはやパソコンの価値の延長上に車があるかもしれません。そうなるともっと面白い未来になりますね。楽しみだ。