バイト師匠の日記

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転職は「選ぶ」ことより「捨てる」ことが難しい

転職したいと思って転職サイトで求人を検索してもなかなかココだという求人に巡り合わないですよね。今は求人件数が毎年増えていて、より選ぶことが難しくなってきています。

 

でも実は、新しい転職先を選ぶことよりも、今の職場を捨てることの方が難しいんです。

 

それは人間が損をしたくない生き物だからです。

 

では転職における「捨てるもの」とは何でしょうか。 

 

 

職場の人間関係

職場の仲間と仲良くなればなるほど居心地がよくなります。転職をして今の様な関係を築けられないリスクのほうを重視して現状維持を選択してしまいます。

 

お客さんとの信頼関係

転職すると今までお取引いただいていたお客さんも捨てなければいけません。どんなに信頼関係を築いていても会社を通しての関係になるので後任を紹介して終わりです。苦労して築いてきた関係を渡すことに抵抗を感じてしまいます。

 

会社での役職・肩書き

役職や肩書きは会社内だけのものですが、自分の努力で獲得した肩書きを捨てることは難しいです。転職すれば前の肩書きは一切通用しないのでそこがつらいと感じる人は多いと思います。たまに出現する偉そうなおじさんは会社内の肩書きを社外でも通用すると勘違いしている人がいますがそういう人は転職するのは厳しいですね。

ただ、肩書きに対して待遇が伴っていない場合は例外です。たまに肩書きだけを与えておいて、実態は一般社員と変わらない。なんてことはよくあります。

 

 

 

このように現職で長く働くほど捨てられないものが増えていきます。転職したいと考えている人は、その原因や不満などを書きだして見ることをおすすめします。頭だけでなんとなく転職したいと考えているだけだと人間の本能で損したくないという心理が働いてしまうので、転職にブレーキがかかってしまいます。