【お仕事探訪】宅配クリーニングのリナビスの「おせっかい」という価値(株式会社東田ドライ)
先日のカンブリア宮殿は面白かったので紹介します。
今回登場するのは宅配クリーニングのリナビスを運営している株式会社東田ドライという会社です。
クリーニング業界は年々売り上げが減っている衰退産業の一つです。
そんな中でこの東田ドライはここ数年でV字回復をしています。その番組ではその秘密を追っていました。
クリーニング業界が衰退している原因
クリーニング店の経営が厳しいのは「ファストファッションの台頭」と「高性能の洗濯機」が大きな原因になっているようです。
確かにユニクロで買った服をクリーニングに出そうと思いません。また、今の洗濯機は高性能で自宅でも対応できるようになりました。
「おせっかい」という価値を発見
社長の息子である専務は会社の赤字経営に危機感を持ち、WEBサイトで宅配クリーニングを開始するも全く効果なし。そんなある日、工場である光景を目にします。スタッフがシャツからほつれかかっているボタンの修理をしていました。
専務「それはいくらでやっているんですか?」
スタッフ「いやいや、こんなの無料ですよ(笑)」
専務「そうですか。(こんなことやってるから、経営が厳しくなるんだろうな...) 」
スタッフ「でも、ボタンが元通りになったら嬉しいでしょ?」
専務「これだっ!!!」
専務はスタッフがお客さんの為にやっていた「おせっかい」という価値をWEBサイトでアピールしたところ一気にお客さんが増えていきました。
8つのおせっかい
リナビスのやっているおせっかいは全て無料です。ボタン修理、シミ抜き、毛玉取り、再仕上げ、6ヵ月保管、相談、送料、気持ちの8つのおせっかいを無料で対応しています。
職人×マーケット感覚
会社経営として考えると「おせっかい」は非効率で排除したくなるモノですが、そこに価値を発見して逆にアピールしていくという発想は素敵ですね。
この会社は職人の社長とマーケット感覚の専務の組合せで成功しました。
今回感じたことは、世の中にはまだまだ価値が発見されていない職人さんがたくさんいるんじゃないかということです。
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宅配クリーニングのリナビス
株式会社東田ドライ
連絡/0795-38-7190
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