仮面ライダーから考える「正義感」という無駄
「正義」って言葉が嫌いです。
なんで嫌いかって言うと、そもそも正義って自己中な考え方なんですよね。正しいか正しくないかは人によって違うんですよ。
「正義」があるということはその反対の「悪」があるということになります。
逆に言うと「悪」が無いと「正義」という言葉は成立しません。
つまり、正義を語ることは悪を作り出すということになります。
子供番組での正義の味方のヒーローは子供のあこがれです。
仮面ライダーは平和のために悪の軍団と戦います。
でも悪の軍団がいなくなったら、戦う相手がいなくなります。
仮面ライダーは悪を倒すからヒーローとして成立していますが、悪がいなくなったらヒーローではなくなります。
ヒーローとして活躍するためには悪が必要なんです。
悪の軍団を倒して物語は終了しますが、その後はどうなるでしょう。
仮面ライダーは生き甲斐をなくして、自暴自棄になり、いつしか悪の軍団を待ちわびている自分に気づくかもしれません。怖いですね。
別の視点でみてみましょう。
悪の軍団は本当に悪でしょうか?
人間からみれば人類を殺そうとする悪にしか見えません。でも、悪の軍団の視点からみてみると別の見方も見えてきます。
・悪の軍団の星が人間によって壊されたのかもしれません。
・悪の軍団は自分の意思ではなく誰かの命令でやらされているかもしれません。
・悪の軍団は自分の家族や星の住人たちからは正義の味方と言われているかもしれません。
つまり、悪の軍団も自分たちの正義で戦っているんです。
怖い話ですが現実にも同じようなことが起こっています。
実は戦争も同じ構造です。
一般的には戦争は正義と悪との戦いと思われがちですが違います。
戦争は正義と正義の戦いなんです。
壮大な話になりましたが、日常のトラブルや争いごとも全て同じです。
争いごとを無くすために重要なことは敵を作らないことです。
敵を作らないということは正義感を持たないということです。
つまり、正義感を持たなければ争いは起きません。
正しいか正しくないかは人によって違います。
あなたが平和な日常を望むなら、正義感を振りかざして相手を攻撃してはいけません。
あなたの正義は相手にとっての悪で、あなたの悪は相手の正義なのです。
それを理解しましょう。
相手の正義に共感する必要はありません。それは不可能なことです。
それよりも大事なのは相手の視点に立って相手を尊重してあげることです。
これからは「正しい」「正しくない」の判断をするのはやめましょう。
その代わりに「好き」「嫌い」で判断するのです。
「好き」「嫌い」は自分だけの判断なので相手を否定するものではないからです。
もちろん面と向かって嫌いという必要はありませんよ。心の中で思えばいいのです。
あなたが嫌いでも相手が悪い訳では決してありません。
そう考えると生きやすい日常になると思います。